科目別勉強法 英語編

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私大医学部受験のトッププロ家庭教師が語る
科目別勉強法 英語編

東京大学 文学部 英米文学科 出身
英語科 前原伸夫講師

主な合格実績

慶應義塾医学部 東京医科大 東京慈恵医科 東京女子医科 杏林医学部 日大医学部 日本医科大 獨協医科大 他

医学部合格は、英語で差がつく

医学部受験・英語のプロである前原講師に、「効率良い医学部英語の勉強法」「医学部で狙われやすい長文テーマ」「これだけは覚えて欲しい医系英単語」など、医学部入試の英語に特化した、普段聞くことができないお話しを語ってもらいました。

私立医学部の問題傾向は

インタビュアー
私立医学部独自の傾向を教えてください。
前原講師

私立は、大学別でそれぞれかなり特徴があって、傾向が異なります。 ですが、全般を通して、次の2つのことが言えます。 「整序·正誤問題の比重が高いこと」「長文が長いこと」です。

インタビュアー
この傾向から、どういった対策が考えられますか?
前原講師

まず、長文を読みこなすための速読養成が必須です。 加えて、医学に対する背景知識もいります。 私立の長文は、医学テーマに関する内容が多いので。

インタビュアー
英作文対策は必要ないですか?
前原講師

英作文が多い国立とは違って、 私立は、ほとんど英作文が出ないんですよ。 強いて言えば、英作文対策が必要なのは、順天ですね。

インタビュアー
なるほど。そこで学校によっての傾向の違いが出てくるんですね。
前原講師

はい。 医学部は正攻法で勉強すると、やらなきゃいけないことが沢山あるので、 傾向に合わせて、するべき対策を絞り込むことが重要です。 順天のような特例を除けば、私立対策としては、 とにかく「整序·正誤問題」をやりこむことが大事です。

インタビュアー
分かりました。具体的にはどう対策していけば良いのでしょう?
前原講師

「整序・正誤問題」の問題演習は外せません。 なかでも、医系の過去問をピックアップした問題を解いた方が良いです。 私立の整序・正誤問題は、医系の内容に偏っているので。 私は、過去問をピックアップしたプリントを作って解かせています。

インタビュアー
医学部受験は厳しいですから、効率は大切ですよね。 過去問は、何年分くらい解いたら良いんでしょうか?
前原講師

最低でも、5~10年分は必要です。 過去問対策は本当に大切で、 北里などは、昔と全く同じ問題が出たこともあります。

インタビュアー
過去問以外にも、医学部受験をするなら、 やはり専門用語――医系英単語の知識も必要でしょうか。
前原講師

もちろんです。 医系英単語に注がつく大学もありますが、 全ての単語につくわけじゃありませんし、東邦・杏林などは注がつきません。 必ず覚えるようにして欲しいですね。

インタビュアー
そういった専門の医系英単語は、どうやって覚えたら良いんでしょうか。
前原講師

医系用の英単語集が市販で出ていますから、 それを使って覚えるのがベストでしょう。

インタビュアー
優先的に覚えた方が良い単語はありますか?
前原講師

優先的に覚える単語群は、 「身体の部位」「病名」「最近の話題を反映した単語」 です。 この3つを中心に、200~300語程度覚えると良いですよ。

インタビュアー
200~300語ですか。意外に多くないですね。
前原講師

ええ。医系英単語は、1冊をしっかり覚えれば、それで十分。 後は、過去問から医系単語をピックアップして覚える という方法もオススメです。 医系単語は長文を読むのに必要ですから、 早めに対策すると、受験勉強もスムーズにいきます。

インタビュアー
何かお勧めの単語集はありますか?
前原講師

色んな所から出ていますから、自分に合うものを選ぶのが一番です。 ただ、単語だけではなく、時事もまとめているものは役立ちますよ。 時事と英単語を合わせて覚えるのは、かなり効果的です。 背景知識を知ることは、医学部受験には、非常に大切ですし。

インタビュアー
医学の背景知識は、長文を読むためにも身につけた方が良いのでしょうか?
前原講師

もちろんです。 英語の長文のためだけではなく、全体を通して必要ですが、 とくに長文は医学の背景知識がないと解くのはきついです。 私立の長文は、専門の内容が多く、 背景知識がないと、話の輪郭すら見えません。 いくら医系の単語を覚えても、背景知識がないと歯が立たないんです。 何の話をしているのか、想定ができない訳ですから。 逆に、背景知識があれば、内容も理解しやすくなります。

インタビュアー
その重要な医学の背景知識は、どこから仕入れたらいいんでしょうか。
前原講師

新聞です。 とくに朝日新聞は、入試にもよく取り上げられていますから、 目を通しておくと良いですよ。 最近では、生活習慣病、再生医療の話題が、取り上げられる傾向にあります。

インタビュアー
偏差値を大きく伸ばす勉強法はないでしょうか?
前原講師

そうですね。私立はどこの大学も、長文が肝ですから、 長文を解けるようにするのが、一番伸びます。 長文を読むペースを1日1題など決めて、 3ヶ月間続けて取り組む。 無理な分量を修行みたいにやるのではなくて、 継続することが大切です。

インタビュアー
お勧めの参考書があったら教えてください。
前原講師

自分に合ったものを選ぶのが一番ですが、 桐原書店「大学入試英語頻出問題総演習」 桐原書店「NextStage 英文法・語法問題」 研究社出版「英文読解の透視図」 などはお勧めですね。

インタビュアー
浪人生と現役生では、勉強のやり方に違いは出ますか?
前原講師

出ます。 とくに現役生は勉強できる時間が限られています。 過去問に最初から取り組むことができないんですよ。 ここが浪人生との大きな違いで、現役生が浪人生に競り負ける原因でもあります。 どうしても、過去問対策が不十分になってしまうんですよね。

インタビュアー
現役生が浪人生に競り負けている点は他にもありますか?
前原講師

熟語です。 単語は覚えるんですが、なかなか熟語まで手が回らないケースが多いです。

インタビュアー
では、現役生が浪人生に勝つためには、どうしたら良いでしょうか?
前原講師

熟語を徹底的に暗記する、 長文対策の数をこなす、 なるべく早く過去問に取り組む、 の3つです。

インタビュアー
最後の過去問は、いつぐらいから取り組むのが良いのでしょうか。
前原講師

理想は夏明けから。 ただ、夏が明けるまで律儀に待つ必要はありません(笑) ある程度、過去問を解ける実力が身に付いたら、 できるだけ早く取り組むことが大切です。

インタビュアー
お話しをお伺いしていると、時間の制約がない浪人生の方が 医学部受験は有利のような印象を受けますが……。
前原講師

どちらが有利、ということはないんですよ。 最近は、大学側が現役志向の傾向が強いので、 その分、浪人生は現役生よりも相当得点しないといけないですし。 その面では、浪人生がどうしても不利になってきていますね。 もちろん、全ての学校が現役志向というわけではないんですが。

インタビュアー
うーん、浪人生も厳しい状況なんですね。
前原講師

そうですね。ただ、不利な側面があれば、有利な側面もある訳で……。 浪人生はすぐに過去問に取り組めるので、その点ではとても有利です。 現役生は「早く」過去問に取り組むことが大事ですが、 浪人生の場合は、過去問に取り組む時期よりも、 過去問を解く「回数」の方が大事です。

インタビュアー
過去問を解く「回数」ですか?
前原講師

はい。ここが浪人生と現役生の大きな違いの一つですね。 浪人生は、必ず過去問を繰り返し解いて欲しい。 最低でも、2~3回解くことが必須です。

インタビュアー
勉強時間はどうですか? 現役生、浪人生とも、平均的にどれくらい勉強するものなのでしょうか。
前原講師

現役生なら学校、浪人生なら予備校に行く時間を省いて、 それプラス5時間くらいが平均的です。 どちらの場合も、学校と予備校との勉強を合わせれば、 1日12時間前後ということが多いですよ。

インタビュアー
やはり凄い勉強量ですね(笑) それだけ勉強していると、つまずいてしまうこともあるんじゃないでしょうか?
前原講師

ええ。つまずきは誰しも経験することです。 つまずく原因は、 「スランプになる」か「分からない単元など苦手が出来てしまう」かの 2パターンが考えられます。

インタビュアー
スランプになると、どういう状態になってしまうんでしょうか?
前原講師

突然、英語が読めなくなります。 いくらやっても読めないんです。 大体、現役生も一浪生も夏休み明けに、スランプになりますね。 夏休みに勉強しすぎて容量を超えてしまって、 スランプになるケースがほとんどです。

インタビュアー
それは受験生としてはかなり焦りますよね……。
前原講師

でも、「みんな同じ」と言い聞かせて、思い切って休んでください。 焦らずに対処することが大切なんですよ。

インタビュアー
どのように対処すれば良いのでしょうか。
前原講師

「勉強のレベル」と「勉強のペース」を落とすこと、です。 こういう時期には、いくら頑張ろうとしても無理ですから、 2週間~1カ月は脳を休めることが必要です。

インタビュアー
「脳を休める」というのは、具体的にはどうしたら?
前原講師

「簡単な単語・熟語を暗記する」のが良いでしょう。 こういう時期には、難しい長文を読んだり、過去問を解いたりするのはNG。 2週間~1カ月、レベルダウンとペースダウンをすれば、 自然とスランプから抜け出せます。

インタビュアー
そういったコントロールを受験生一人でするのは、 結構難しいのではないでしょうか。
前原講師

受験生一人で、スケジュール管理・モチベーション管理をするのは難しいです。 そういうときには、やっぱり家庭教師は良いですよね。 受験生の状況に応じて対策ができるわけですから。

インタビュアー
では、苦手でつまずいてしまった場合は、 どう対処するのが良いのでしょうか?
前原講師

苦手や弱点解決には、それこそ家庭教師が良いです(笑) 予備校や塾もメリットはたくさんありますけど、 一人ひとりを細かく見るという点では、家庭教師に勝ることはできません。 苦手・弱点補強に、受験生の状況に応じて対策できるのは、家庭教師だけです。 受験生はみんな個性が大分違いますよね。 家庭教師は、その受験生の個性に応じて、 苦手や弱点の補強が出来るし、伸ばすポイントも分かります。 どこが苦手なのか、弱点なのかを見極め、 何をすれば苦手克服、弱点補強ができるのか、 ツボを押さえた対策ができますよ。

インタビュアー
家庭教師は、その受験生一人のために、 最も良い受験プランを考えてくれるんですね。
前原講師

ええ。その受験生だけの対策なので、 無駄もなく効率的に苦手克服・弱点補強ができます。 独自で苦手克服・弱点補強をする場合は、 つまずいた原因までさかのぼって学習し、 分からない単元は質問する。 何度も問題演習をして、解き方を理解する。 など、時間をかけて一つずつ解決するしかないです。

インタビュアー
それでは、短期間で医学部に合格できるコツがあったら教えてください。
前原講師

過去問研究を徹底的にすることです。 私立は英語の問題傾向が学校ごとに相当違いますし、 出る分野は決まっているので、 過去問の傾向をつかんでいると、だいぶ点数も伸ばせます。

インタビュアー
過去問対策は、本当に重要なんですね。
前原講師

ええ。後は、英語の場合、 スラッシュリーディングも重要です。 何度か申し上げている通り、 私立は長文読解がカギを握っているので、長文対策が要です。 スラッシュリーディングをマスターできれば、 英文が早くスムーズに読めるようになります。

インタビュアー
スラッシュリーディングというのは?
前原講師

5文型など文の構造をつかんで、 スラッシュを入れて区切りながら、「前から順番」に読む方法です。 普通、英文は日本語の語順通りに読もうとすると、 右から左に読むことが多いですよね。 ですが、スラッシュリーディングでは、 「足りない情報」を追いかけるようにして、 必ず左から右に読みます。 前から順序良く読むので、読解スピードが格段に上がるんです。 スラッシュリーディングは、マンツーマン指導で、 トレーニングのようにしてやるのが一番伸びます。

インタビュアー
ということは、やはり家庭教師ですね(笑)
前原講師

そうですね(笑) 家庭教師でなくても、これはマンツーマン指導を受けた方が絶対に良いですよ。 ただ、いくら過去問対策をして、 スラッシュリーディングをマスターしたとしても、 医系はやることが多いので、 2~3カ月の短期間で合格、というのは実際には難しいです(笑) 最低でも1年前からの勉強は必要だと思ってください。

インタビュアー
うーん、やはり医学部に短期合格は無理ですか。
前原講師

100%無理ということはないですが。 ある程度単語力が完成していて、基礎力が予め整っていれば、 短期間での合格も可能性としてはあります。 偏差値で言えば、40くらいなら短期合格の可能性もあるでしょう。 でも偏差値30くらいだと、勉強習慣がついていないことが多いんです。 こういう場合、まず勉強の習慣づけに時間がかかってしまうので…。

インタビュアー
分かりました。ところで、先ほど「最低でも1年」とおっしゃっていましたが、1年で合格するには、どのようなスケジュールで勉強を進めれば良いのでしょうか。
前原講師

最初の3カ月で文法。 これは整序・正誤問題を中心に。 次の3カ月で長文対策。 「速読」や「どこに着目すれば答えが出るか」など読み方を勉強しましょう。 これと並行して単語・熟語は、もちろん進める必要があります。 ここまでで半年。土台づくりに半年です。 この半年の基礎力が予め揃っていれば、短期合格も狙えます。

インタビュアー
なるほど。では、後の半年は?
前原講師

過去問対策です。 実力と実戦力を養成する時期になります。

インタビュアー
ありがとうございます。 それでは最後に、受験生へメッセージをお願いします。
前原講師

受験生が思いこみで間違った受験対策をしていることはよくあります。 間違ったやり方をしていては、合格までの道のりはとても遠い。 私たち家庭教師は、そういった間違った受験対策ではなく、 本当に合格できるやり方で指導します。 受験生が合格するまでをきちんとプランニングします。 とくに英語は、医学部合格のカギを握る教科です。 医学部を目指す受験生は、みんな理数系の科目はできるから、 理数系ではなかなか差がつきません。 ですから、最後に合格を決めるのは、「英語」というケースが非常に多いです。 英語のできる子が合格できると言っても過言ではありません。 理数系科目以上に、英語の対策には、しっかり取り組んで行きましょう!

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